観光庁がこのほど発表した宿泊旅行統計調査の結果、今年3月の宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、前年同月比0.1%減の4270万人泊だった。全国のうち29府県が前年同月の実績を下回った。日本人延べ宿泊者数は同2.5%減で、前年同月の実績に対して4カ月連続のマイナス。外国人の延べ宿泊者数は同15.0%増で3月として過去最高となった。
3月の延べ宿泊者数の内訳は、日本人延べ宿泊者数が3592万人泊、外国人延べ宿泊者数が678万人泊。全体に占める外国人の割合は15.9%だった。
日本人、外国人合計の延べ宿泊者数が多い上位5位の都道府県は、(1)東京都(5.0%増の517万人泊)(2)大阪府(10.7%増の309万人泊)(3)北海道(10.8%増の279万人泊)(4)千葉県(7.6%増の220万人泊)(5)沖縄県(10.0%増の199万人泊)―となった。
全国のうち29府県が前年同月の実績を下回ったが、このうち減少率が2桁となったのは、栃木県の16.0%減、群馬県の12.2%減、京都府の13.4%減、兵庫県の16.5%減、島根県の13.5%減、長崎県の12.9%減の6府県だった。
外国人延べ宿泊者数は、埼玉、新潟、滋賀、京都の4府県を除く43都道府県が前年同月の実績を上回った。伸び率は、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)では9.4%増だったが、地方部(三大都市圏以外)では23.7%増となった。
外国人延べ宿泊者数が多い上位5位の都道府県は、(1)東京都(14.6%増の177万人泊)(2)大阪府(10.6%増の95万人泊)(3)北海道(33.5%増の64万人泊)(4)京都府(5.5%減の43万人泊)(5)沖縄県(12.2%増の37万人泊)。
外国人延べ宿泊者数を国・地域別に見ると、中国が16.2%増の137万人泊で全体の21.9%を占めた。以下は、韓国が21.3%増の92万人泊、台湾が9.7%増の91万人泊、米国が14.9%増の50万人泊、香港が6.8%増の49万人泊など。上位5カ国・地域で外国人全体の66.7%を占めた。